ジャイアンシチュー

大分前になっちゃいますが、藤子F不二雄ミュージアムでのお土産について書きそびれていました。

そう、それはジャイアンシチュー。
てんとうむしコミックス13巻に出てきた伝説のひと品です。
ミュージアムショップではなく、３階のカフェの方でドラ焼きと一緒に売られています。

これを抱えてレジに並んでいたら、列の後ろにいた小学生男子が「ねえお母さん、ジャイアンシチューだって、ジャイアンシチュー！・・・ジャイアンシチュー、気になるなぁ～気になる・・・」ってず～～～っと言ってました。
でもお母さん、完全無視。
そりゃそうだよね。普通はね。


パッケージには「ジャイアンの心の友に贈る」とあり、ニコニコ顔の剛田シェフが「うまいかおいしいかどっちだ。」と名言を投げかけています。
ビールのCMで戸田恵梨香ちゃんが同じフレーズを言っていますが、もとはジャイアン様の名言だったんですね～。あっちは天使のような言葉ですが、本来は恐ろしい悪魔のフレーズ。

剛田シェフによるレシピカードも同封されています。
材料は、ひき肉、たくあん、しおから、ジャム、にぼし、大福、セミの抜け殻（？）とあります。
なぬ？セミの抜け殻？！そんなものまで入れるのか！

暇さえあればコミックスを読みふけるドラえもん博士の次郎が言うには13巻の話にはセミの抜け殻はレシピに入ってないんだそう。
え、でもこの漫画の抜粋イラストにセミの抜け殻てセリフがあるよ？と聞くと、他のコマはすべて13巻だけど、セミの抜け殻のセリフのコマだけは13巻のものではないという。どういうこっちゃ？
後で調べたら、ジャイアンシチューは２回作られていて、抜け殻レシピは41巻「恐怖のディナーショー」の方に出てくるものだったのでした。
ディナーショーなんだ。食事だけじゃないだ。材料だけでなくいろいろとパワーアップしたんだね。剛田君。
お小遣いが足らず、次郎君はまだ41巻には到達していないので知らなかったのでした。
ちなみに13巻の方は「あじのもとのもと」というひみつ道具によりのび太が平らげましたが、41巻はさすがにパワーアップさせすぎてシェフ自ら味見の段階で気絶したそうですよ。


ええと、てぇことは・・・これはパワーアップバージョンか・・・。




ドキドキの中身は普通のレトルトパック。
なんだ普通ではないですか。

と思いきや、ばばーん！セミの抜け殻！
さすがに本物ではなく、せんべいですけど。

そして、これだよ！どらえも～ん！
ちゃんと「あじのもとのもと」も入っているではないですか！
助かったよ～ドラえも～ん！


さて、シチューの中身は。

ごろんと半分に切ったジャガイモが。人参のかたまりが。
ジャイア～ン、皮も剥きなよね～。
しかし、せんべいとはいえセミの抜け殻、なかなかグロいですな。


そこで「あじのもとのもと」をふりかけるですよ！
うまみパウダーかな。おかげで食べられるよ！ありがとう！ドラえもん！


いやいや、さすがにパウダーなくてもおいしいシチューでしたよ。
皮つきだったけどね。
量は少ないけど、みんなで笑いながら突っついて食べるには申し分ないものでしたよ。剛田シェフ！

ドラえもん (13) (てんとう虫コミックス)

• 作者: 藤子・F・不二雄
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 1977/03/31
• メディア: コミック

ドラえもん (41) (てんとう虫コミックス)

• 作者: 藤子・F・不二雄
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 1990/07/28
• メディア: コミック